[アップデート] Amazon FSx for OpenZFS がファイルシステム間で On-demand data replication をサポート開始 #AWSreInvent
こんにちは、AWS 事業本部の yoshi です。
現在、ラスベガスで開催されております、AWS re:Invent 2023 に参加しています。
Amazon FSx for OpenZFS の On-demand data replication が発表されましたのでその内容をお届けします。
公式情報
公式情報:On-demand data replication サポートの開始
ざっくりとした和訳
Amazon FSx for OpenZFS において、ファイルシステム間でのボリュームの増分ポイントインタイムスナップショット転送を容易にするオンデマンドデータレプリケーションを発表。 これにより、本番データを他のファイルシステムにシンプルかつ復元力のある方法でレプリケートすることが可能になった。 Amazon FSx for OpenZFS は、OpenZFS ファイルシステムを基盤としたフルマネージド型の共有ファイルストレージを提供。 この新機能により、デベロッパーやアナリストは本番環境に影響を与えずに本番データを操作可能。
On-demand data replication とは
ざっくり言うと、同じ AWS リージョンおよびアカウントにあるファイルシステム間でデータのスナップショットを転送することができる機能です。
FSx for OpenZFS とは
Amazon FSxシリーズの一部でファイルシステムに OpenZFS を活用したコスト効率の高い共有ファイルストレージです。
基盤ホストに AWS Graviton ファミリーのプロセッサと AWS SRD ( Scalable Reliable Datagram ) ネットワークを採用することで高性能でありながらコストを抑えることができるとされ、ファイルアクセスは NFS ( v3、v4、v4.1、v4.2 ) でおこないます。
参考資料:Amazon FSx for OpenZFS の特徴
OpenZFS とは
オープンソースのストレージプラットフォームで、従来のファイルシステムとボリュームマネージャーの機能を兼ね備えています。
特徴としては
- 最大スループットは 10GB/s 、最大 350,000IOPS
- 最大 2.5TB の高速 NVMe キャッシュは、 1,000,000IOPS を超える読み取り性能を数百 μsec のレイテンシーで実現
- NFS 互換のシンプルな ストレー ジとして動画処理やレンダリング、金融分析、機械学習などの高パフォーマンスが要求されるワークロードに向いている
どんな時に使用できるの
- 開発環境またはテスト環境へのデータの同期または配布
- リードレプリカを確立および維持して、スケールアウト読み取りパフォーマンスを提供
- 災害復旧の場合に使用するパッシブスタンバイファイルシステムを維持
利用可能リージョン
FSx for OpenZFS が利用可能な AWS リージョンで利用できます。
詳細は導入タイプの可用性を参照して下さい。
On-demand data replication を使用する前提条件
導入タイプにより推奨されるストレージ性能があるようです。
詳細はOn-demand data replication を使用するための前提条件を参照して下さい。
まとめ
以前は、スナップショットを使用してファイルシステム内のボリュームをレプリケートし、データやアプリケーションに対する新しい変更をテストできました。
On-demand data replication により、ファイルシステム間でボリュームをレプリケートすることもできるため、運用ワークロードと開発ワークロードを完全に分離でき、開発者が運用環境に影響を与えることなく運用データを操作できるのではと感じました。